つれづれなるまま、写真のハナシ

Category : 写真
先日撮影に行った「料理王国」誌・シェフ交流会にて。

若いパティシエさんが、デモを終えられたばかりの某有名パティシエ氏に、どんな勉強をすればいいのかという事を、主に技術的な事について尋ねていた。

氏は技術も大事だけれど、季節や世間一般の事など技術以外の事もとても大事とおっしゃってた。
昔、取材をした、某国営テレビの連ドラにてお菓子の指導をなさった京都の某和菓子店さんも
「季節や世の風習を良く知らないと、和菓子なんて作れない」とおっしゃってた。

僕自身も昔、鉄道写真ばかり撮ってた頃、ある方から
「本当にいい鉄道写真を撮りたいのなら、鉄道以外も上手くないといかん」と言われた事がある。
学生の頃はそんな事無いだろうと思っていた。

社員カメラマンになってある時、テーブルセットのイメージフォト(ナイフ・フォークの事)を撮れと言われ
知らなかったのでテキトーに組んで撮ったら
先輩にツッコまれてしまった。
恥ずかしながら、写真と鉄道以外何も知らない自分に愕然とした時だった。

そんな直接的な事もさることながら、
昔、分けも分からずやってきて来た事が今、撮影時ににじみ出てきて現場で役立ってる事がたくさんある。
僕は普段は商業写真家として雑誌の取材やパンフレットなど印刷物などに使う写真の撮影をして、ライフワークとして、スコットランドでのらうさぎを撮っているが、うさぎで得たあらゆる経験と、商業写真での経験はお互いにフィードバックし合ってる。

例えば僕の場合、
アシスタント時代にしごかれたスタジオライティングの基本は、自然界でノラうさぎを撮る時のライティングの計算にとても役立っているが、
同時に、
ノラうさぎを撮っている時にいいなと思ったスコットランドの光が、オールドファッションドなイギリス人の女の子をイメージした人形のイメージカット撮影時にヒントになったことがある。
技術がないと光は操れないが、自然の光を見ていないと再現のしようがない。
それに極端かもしれないが、のらうさぎも商業写真も、それぞれの分野での慣れはあると思うが、「撮り方」はそう変わらないと思う。

僕はそういう事に気付くのが遅かったように思うが
もっと若い方で写真を勉強していい写真が撮りたいと思うのなら
レンズやカメラ、露出などといった、とかく見えやすい事に偏りがちな写真の勉強も大事だけど
同時に同じくらい、見えにくい事への勉強もしてほしいと思う。
いつか、そんな見えにくい事もにじみ出てきて両輪の輪になって
自分で素敵!と思える写真が撮れるようになると思う。

もちろん、若くなくたって(僕もそうですが!)
今からでも遅くはないと思う。

写真をセレクトしながらそんな事を考えていた。
いそいで納めないと!



パティシエ氏がつくった、
いろんな食感が楽しめる空豆のチョコ。
CANON EOS5Dmark3 , EF100mmF2.8L Macro IS USM,
Canon 580EXⅡ
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村川荘兵衛(MURAKAWA SHOHEE)  フォトグラファー

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「うさぎの国へ
 スコットランドのアナウサギ」
(メディアイランド刊)発売中
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