僕がなぜ、ノラうさぎを撮る様になったのか?

Category : 日記
僕がなぜ、ノラうさぎを撮る様になったのか?

27才で独立・・・と言うより
前の職場が嫌だったから。
シゴトとはいえ、自由に写真を撮りたかったし。
でも無計画にやめたので、成り行きフリーの初年度は
幼稚園の運動会の撮影が3日。
その頃、あれほど熱心に撮っていた鉄道は、今でも好きだけど
それを写真に収める事にはもう興味が無くなっていってた。

シゴトも無いしお金もないし、撮りたいものも無かったので
実家で引きこもってました。

1996年の春、写真店兼写真館をやめ、まとまったお金があったので
イギリスに行ってみた。
当時、シングルモルトに興味を持ちはじめたとこで、
スコットランドに行った。
レンタカーを借りるのに30分程かかった。
レンタカーでスコットランド中まわっていた時、ブリテン等の最北端で
うさぎを見た。
かわいいうさぎ。
しかし、可愛さよりもすぐに
「こんな断崖絶壁に住んで、大丈夫かいな?」と心配した。

引きこもってたある時、その時に撮ったうさぎの写真を見直した。
「毎日引きこもってる人間様に比べたら、こいつらこー見えて
なんちゅう逞しいんや!」
「アイドル歌手みたいやな。可愛い、カワイイと言われるのは見る側の勝手やけど、
やってる本人は大まじめ、毎日が生きるか死ぬかの勝負やな」
27年間生きて来て動植物等に一切興味の無かった僕が、
うさぎの生きようとする姿に感銘を受けて
「ワシはうさぎを撮らねばならん」
そう考えて以来、29才から毎年、うさぎ詣でをする様になったのです。

そう、不思議と
「うさぎを撮りたい!」とは思わなかった。
今、このうさぎを撮らないと、自分はろくでなしになるのではないか?
と、半ば本気で思っていた。

あれから15年、いろいろブレまくって試行錯誤したけど
それでもうさぎをもう撮らない!と思ったことはない。
今はちょっと「撮りたい」という気持ちもあるかな!?
彼らは僕にとっては、撮影の対象には違いないが
年に一度会う、古い友人のようでもある(もちろん彼らの方が若いけど)

そして、今年は自分にとって機材もコンセプトもイチからのスタートと
云える年になった。

「頑張ればまだ何でも出来ると思っているでしょう。
でも時間は、確実に無くなっていくのです。そのつもりで撮らないと
ダメですよ」
数々の写真集を手がけた、今は亡き某社のベテラン編集者
に云われた言葉です。
運も才能もあるけれど、いい表現者には
決心が見える。

僕の決心は、まだ少し揺らいでる。
決めてかかるのではなく、
写真家として、自由に、自分の思いに忠実に写真が撮れる様に
なりたいものだと思う。

・・・思ってるうちは、まだまだだ。
27才の時の様に、自然に決心したい。

いま東京のランクスアイさんで展示しているうさぎ写真は
小さな芽ながら、その決心の第一歩のものを出したつもりです。
お時間ある方は、宜しければ足をお運び頂けると、
そしてご感想など頂けると、とても嬉しく思います。

130705_0249:blog

SIGMA SD1 Merrill , SIGMA APO 70-200mm F2.8 EX DG OS HSM
ⓒSHOHEE MURAKAWA(この写真は出品してません)

テーマ : モノクロ
ジャンル : 写真

Comment

非公開コメント

プロフィール
村川荘兵衛(MURAKAWA SHOHEE)  フォトグラファー

shohee

Author:shohee
「うさぎの国へ
 スコットランドのアナウサギ」
(メディアイランド刊)発売中
http://www.mediaisland.co.jp/item/item166.html

最近の記事
最近のコメント
ブログ内検索
記事一覧

全ての記事を表示する

カテゴリー
リンク
月別アーカイブ
09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  11  10  09  08  07  06  05  11  05  03  02  01  12  11  10  09  08  06  05  04  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  08  07  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  05  03  02